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「シリアルアントレプレナーに負けないくらいの強い会社を作ろう!」が基本コンセプト

経営における怒りのコントロール

先日のこと。支援先企業の社長にオススメされて、別の支援先の経営陣と一緒に西麻布のお寺の座禅会に行ってきました。心穏やかな気持ちになって帰宅したのですが、郵便ポストに住民税の納付書が入っていて心の動揺を隠せませんでした。

気持ちを落ち着けるために、また座禅に行ってこようと思います。

それはさておき、今の仕事をしていると「エンジニアが作るプロダクトの質が低い」とか「人がすぐ辞めてしまってチームビルディングがうまくいかない」といった相談をされることがよくあります。

チームのディレクション能力の低さや誤ったインセンティブ設計など、うまく行かない原因はさまざまです。大抵の場合、原因はひとつではなくたくさんの要素が組み合わさっています。

原因をさらに掘り下げてみると、経営者自身が怒りやイライラをコントロールできていないことがものすごく大きな問題だったりします。

 

怒りっぽい経営者に共通する特徴

 

怒りやイライラをコントロールできない経営者には、以下のような共通する特徴があります。

  • 社内の仕組みではなくメンバーの考え方や性格などに原因を求めている
  • メンバーの考え方に原因を求めるので「危機感が足りない」など精神論的な言葉が多い
  • 自分の中に正解があり、それ以外のやり方を許容できない
  • メンバーに対して不信感があり、信頼していない
  • 自分より優秀だと思う人の話には素直に耳を傾ける
  • それ以外の人の話は聞かない 


これらのことが怒りとして表現され、結果としてチームやプロダクトに深刻な問題をもたらすのです。

経営者が怒りをコントロールできないことは企業価値の毀損に直結します。言い換えると、経営者が自分自身の怒りを適切にコントロールすることは、持続可能な形で会社を成長させるための一里塚になるということです。

実際の私の仕事でこういった状況の改善をサポートしたりもしていますが、その際、経営者自身の怒りのコントロールと社内の仕組み作りは必ずセットで取り組むことになります。持続可能な形で回る仕組みを作らないと、実感できる結果が伴いません。そうすると最終的には怒りやイライラがやっぱり表に出てきてしまうからです。

怒りがコントロールできると具体的にどう会社が変わるのか、最初のうちはあまり実感が湧かないものです。しかし辛抱強く取り組んでいくつかの小さな成功体験を積み重ねるうちに、怒りのコントロールによるメリットが大きいことに気付いてきます。

ここまで来れば良い循環に入り、経営者としてもチームとしても良くなる一方になってきます。

 

社員から向けられる怒りを経営陣みんなで吸収するという発想

 

組織には経営者から社員に向けられる怒りだけでなく、社員から経営者に対して怒りが向けられることもあります。経営者がどれだけ優しい人であっても、社員は怒る時は怒ります。

経営陣が社長ひとりであったり、社長以外の経営陣が社員に過度に迎合しているような状況になると、社員の怒りの矛先は社長に集中することでしょう。

社長に組織の怒りが集中すると、どんどん悪循環に陥ります。怒りが適度に分散されるように経営陣で役割分担をし、社長が発するビジョンやひとつひとつの言葉が社員の心に響く状態を意識的に設計するのが望ましいです。

共同創業であれば最初からうまく役割分担することも可能なので、それはひとつのメリットとも言えるかもしれないですね。

 

最後に

 

怒りっぽい性格の人に共通するもうひとつの特徴として、支配欲が強いことが挙げられます。経営者やマネジメントになった途端に人を支配しようとするのはなぜなんでしょうか?わかるような、わからないような・・・。 

この辺の課題解決に新規事業立案のヒントがあったりしないかなぁとも思ったり。そういう意味でも興味深いテーマです。